ツーサイドアップ
ソロは何もない日は適当にどこかを歩くのが日課になっている。新しい発見があるかも知れないからだ。 その日も特に何もないので、ソロは適当に街中をぶらぶらと歩いていた。 ゲーム店に立ち寄って面白そうなレトロゲームを探したり、喫茶店で暖かいコーヒ…
流星短編
アイソレーション・タンク
バレンタインの日、ソロはいつも通りミソラからチョコレートを渡された。 最初の頃は何か裏があるのではと警戒していたが、数年続けばさすがに純粋なプレゼントだと解る。 受け取らないという選択肢もあるが、そうすると後々厄介な騒動になるのは既に経験…
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缶コーヒー考察
夏真っ盛り。 暑いを超えて熱い空気の中、ミソラは自動販売機の前に見覚えのある後ろ姿を見つけた。「ソロ?」 ミソラの声に、自動販売機の前で立ち尽くしていたモノクロな人影がこっちを向く。さすがに暑いのか、いつもの鋭さを感じなかった。 ……いや…
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絵葉書
季節は夏。 8月2日真っ只中に、その手紙は届いた。 奇しくも8月2日は響ミソラの誕生日であり、山のようにプレゼントが集まった。 花束やお菓子などのお約束な物から、服やバッグにぬいぐるみ、果ては指輪などのアクセサリーがトラック単位で雪崩れ込…
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遣らずの雨
『遣らずの雨』 帰ろうとする人を引き留めるかのように降ってくる雨。 雨は今も降り続けている。 先ほどウィザードたちが教えてくれたが、この雨は一晩ずっと続くらしい。「夕方は晴れてたのに」 降りしきる雨を見ながら、女――響ミソラがぼやく。声には…
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歌姫はただ憤る
ソロがサテラポリス管轄の病院に入院したと聞いて、スバルは見舞いに訪れた。 しかし今だ面会謝絶で、ソロ自身も担ぎ込まれてからずっと寝ていると聞いて、スバルはサテラポリスの方に寄る事にした。 暁シドウから事の次第を聞いていた時、ミソラが顔を出…
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戦士はかく語りき
メテオG事件から1年後のある日、ソロは見知らぬ連中に拉致監禁された。 響ミソラの一番のファンだと言う彼らは、「ミソラちゃんが受けた痛み以上の苦痛を味わわせてやる」と言い放ち、何日も暴行を加えた。 殴る蹴るの暴行から始まり、熱湯を体中にかけ…
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温泉に行こう
その日は、秘湯巡り番組の収録だった。 秘湯と言われているが、ミソラもそこは知っている。肌がきれいになる、景色が素晴らしいなど評価も高く、いつかは行きたいと思っていた場所だ。 キャストやスタッフ、旅館の人々はいい人ばかりで、出された料理もと…
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「お返し」
『そろそろホワイトデー。世の男性諸君、準備してますか?』 画面の向こう側のアナウンサーが、そんな煽り文句を言う。 何の気にもなしに足を止めたソロの前では、インタビュアーが町中の男性にマイクを向ける画像が映っていた。 日付を確認すると、現在3…
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アンサー
「で、どうだったの、結果は」「スバル君には朝渡したよ。朝ごはん食べてる途中だったけど、メール送ったら出てくれたもん」「電波変換できるからやれる芸よね……。私はゴン太とキザマロと一緒に渡したけど、ラッピングとかでバレないか冷や冷やしたわよ」「…
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ミステリー・チョコレート
「はい、これ」 2月14日。バレンタインデー。 サテラポリスに呼び出されたソロに渡されたのは、かわいらしくラッピングされたプレゼントだった。「……何のつもりだ」「バレンタインよ。チョコレート」 訝しげに問うソロに対し、プレゼントの送り主であ…
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20分間の夏祭り
ソロにとって正直夏祭りというイベントに対してさほど興味もないのだが、屋台から漂う香ばしい匂いは足を向けるには充分な理由だった。 今年は見知った顔に捕まり、恋愛に関わる悩みをぶちまけられた。自分とは全く関係ない内容かつ、その相手があの星河ス…
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