ハロウィンパーティー

「あっ♡ はぁんっ♡ こ、これっ、いいっ♡」
「そうか」
「んんんんっ♡」
 ずぼずぼ、ぐちゅぐちゃと言う淫欲にまみれた音と、ヴヴヴという機械音。二つの音がミソラの脳内をピンク色に染め上げ、蕩けた声を上げさせる。
 対するソロはごくごく冷静。吸血鬼のマントで四つん這いなミソラの痴態を隠しつつ、自分は肉竿を膣内に挿れてその締め付けを堪能している。きゅんきゅんと疼くナカは、挿入してくるモノを甘く優しく締め付け、もっともっとと強請る。
 外からはコスプレしてハロウィンパーティーを楽しむ人々の声が聞こえるが、この部屋だけはミソラの喘ぎ声だけしか響いていない。何故なら、ミソラは今たっぷりと二人きりのパーティーを楽しんでいる途中だから。
「上と下、どっちがいい?」
「ひあっ♡ んぁぁあっ♡ し、下ぁ♡ 下のおクチでイカせてぇぇ♡」
「そう、か……っ!」
「おおおおおっ♡」
 どちゅんっと重い音と共に、子宮の入り口を強く叩かれる。それに合わせて乳首に付けられたローターが強く振動するので、ミソラの目の前が一瞬真っ白になる。イクのはまだ早いのに、イキそうになる。
 いや、もうイッちゃっていいか、なんてミソラはぼんやりと思う。何せ今日は丸一日ソロと二人きり。今まで溜め込んでた分、じっくりたっぷりとセックスに溺れたい。そのためにサキュバスのコスプレなどと言う恥ずかしい恰好を選んだのだ。イッてイッてイキまくるのもありだろう。明日立てなくなるかもしれないが。
 だがソロの方はそんなミソラの浅ましい考えなどお見通し、と言わんばかりに肉竿を一気に引っこ抜く。その勢いで秘部からぷしゅっと潮を吹くが、彼はお構いなしに服の中からごそごそとそれ――バイブを取り出した。

 ごりゅっ

「っっ♡ あ、っ♡ んあぁぁぁぁっ♡♡」
 秘部にスイッチの入ったバイブを入れられ、それだけでイッてしまう。先端だけでこれだと言うのに、ソロはそのバイブをさらに奥にねじ込んだ。
「や、やだぁっ♡ これ以上挿入ったら、またイクっ!♡ おっぱいだけでもイクのにぃっ♡ んむむぅぅっ」
「うるさい口だ……っ」
 いつの間にかミソラの前に回り込んだソロが、そう言って自分の肉竿を彼女の口の中に入れる。自然としゃぶる形になり、ミソラは欲望のままにそれを舌で嘗め尽くしていく。もう何度も射精しているので、口の中があっという間に精液まみれになった。
「ん、んむっれろれろ……♡」
「イキながらしゃぶるか」
「ん♡ らっれしゅきなんらもん♡ ああぁぁっ♡」
 咥えつつもついつい反応してしまう。その反応を見て、ソロがバイブやローターのスイッチを切ったり入れたりするので、ミソラの身体がびくびくと跳ねた。脳から蕩けそうになるが、それだと歯を立ててしまうかもしれないので、ギリギリのところでこらえる。
「ふ、ぅ♡ しょろ、はやくらしてぇ♡ せぇえきたぁぁっぷりらしてぇぇぇ♡♡」
「いいだろう、望み通り出して、やるっっ!」
「あー♡」
 宣言通り、ソロの肉竿からは一気に精液があふれ出し、口内を埋め尽くす。ミソラは口の端からこぼしつつも、むせないように丁寧に飲み干していった。
 一時休憩なのか、ソロがローターとバイブのスイッチを切る。ローターが外され、バイブが抜かれると、名残惜しそうにぴゅっと潮がまた出た。
「はぁっ、はぁっ、はぁ……っ♡」
 さすがに疲れた。丸一日セックス漬けを覚悟(期待)してはいるものの、身体の方は正直に限界を訴えている。
 喉が渇いたな……と思っていたら、ソロが手近な所に置きっぱなしだった水入りのボトルを投げて寄越す。ちょうど水が飲みたかったので、蓋を開けて半分ぐらい飲んだ。
「……よく飲めたな」
 対するソロは同じような形のペットボトルを口にする。呆れと驚きの混じったそれに、ミソラは思わず首をかしげる。
「その水に、何か仕込まれているかもしれない。そう思わなかったのか?」
「!」
 ソロの言葉に思わずミソラはペットボトルから口を離す。……が、相手のくつくつと笑う声を聞いて、ペットボトルの中身には何も混ざっていないと言う事を悟った。
「そ、そういう嘘、ひどいよ……」
「何故だ? 今日はハロウィン。悪戯をしていい日だろう?」
「う」
 そうだった。コスプレとカボチャばかりが目立って忘れられがちだが、「トリックオアトリート」の言葉通り、お菓子を上げなければ悪戯されてもおかしくないのだ。そしてミソラは言うまでもなく、ソロにお菓子を上げていない。
 そんな会話をしているうちに、少しは体力が戻って来たらしい。ミソラはゆらりと体を起こす。今だ吸血鬼のコスプレをしたままのソロに縋りつくように身体を寄せると、キスをねだった。
「そこまでねだるなら、抱き潰してやる」
 覚悟しろ、という言葉に、思わずにへらと笑ってしまった。漫画なら目にハートマークが浮かんでるんだろうな、なんてことを思いつつ。

 衣装を脱ぎ捨てた二人が、古いベッドの上で激しく睦み合う。
「あへぁっ♡ ああぁぁっ♡ お゛っ♡ お゛おっ♡ ソロので、私のナカ、滅茶苦茶にされてるよぉっ♡」
 ずぢゅっ、どちゅっという重くも頭を蕩けさせる音。膣内はソロの肉竿を甘く包み込み、それでいて入り口はきっちりと絞り出そうとしている。ポルチオ、Gスポット、それらを余すとこなく犯されても、ミソラの内壁はソロのモノを逃がすまいと締め付けた。
「淫乱が。しっかり締め付けてるな」
「だってソロのだもんっっ♡♡」
 目の前がちかちかとフラッシュし、下品な言葉が口からこぼれそうになる。もう国民的アイドルとかどうでもよく、今ここでソロに抱かれていると言う事だけが事実だった。
 断続的に軽い絶頂を繰り返しているので、脳内がまたピンク色に染まっていく。……否、更に深く深く堕ちていく。沼に落ちると言うのはこう言う事なのだろうか。
「しゃせぇっ♡ しゃせぇしてぇっ♡ ミソラの中でたっぷりイッてぇぇぇ♡」
「いいだろう。望み通りイッてやるし、イカせてやるっ!」
「嬉しひぃぃ♡ ソロ好きぃっ♡ 大好きぃぃっ♡」
 どちゅどちゅと激しい性欲のピストン運動。それに合わせて、肉襞が肉竿を奥へ誘い込むので、更に官能の波がミソラの身体を駆け巡った。このまま流されまいと、ミソラはソロの逞しい背中にしがみつく。
 そして。
「いくぞ、ミソラ!」
「お、奥来たぁぁぁぁ♡♡ イックゥゥゥゥーーーーーー!!!♡♡」
 ぴんっ、とつま先が張りつめ、怒涛の快楽の波がミソラの意識を一瞬だけ奪い去る。もう何度目か解らない完全絶頂だ。
「ぐっ……」
 ソロの方も限界だったか、スキンの中に全部吐き出す。頭の中が真っ白のまま、そのまま二人は抱き合った。

 どっと疲れが襲ってくる身体を何とか起こした。
 さっき完全に抱き潰した恋人(不本意ではあるが)は、そのまま意識を失ったようだ。蠱惑的な体に生唾を飲み込むが、肉竿の方は大人しいままで終わった。
 今の時間を見ると、夕方に入るかと言ったところ。食事を覗けば朝からぶっ通しでやっていたのだから、こうなるのも致し方ないだろう。
「一応トリートの方も用意しておいたんだがな……」
 サイドテーブルにことりとお菓子の詰まった袋を置く。しかし彼女にとって、お菓子よりもセックスの方がご褒美だったようだ。
(少し調教しすぎたか)
 道具まで使っての調教を施したのはこっちだが、まさかここまで快楽漬けになるとは思わなかった。しばらくは控えようと思う。
 それよりも、今は。
「う~ん……もっとぉ……♡」
 どうやってこの馬鹿を「起こして」飯にするか。ソロはその事を考えるのだった。