ガオナの女王・OP - 1/2

 本当に、本当にそれは偶然だった。

 いつも通り、カオストーンが生み出したであろうカオスワールドに飛び込んだギャンビッツインを待ち構えていたのは、ただの「無」だった。
「カオスイズムの罠か?」
 どちらかともなくつぶやくが、それに関しての答えは返ってこない。お互い顔を見合わせてから一つ頷くと、身長に歩みを進める。

 ざっ、と何かが蠢く音がした。

「「!」」
 音と共に現れるガオナやガオナクスを見て、瞬時に戦闘態勢を取る2人。久城駆――仮面ライダーケルカが地を蹴るのと同時に、フラリオー―仮面ライダーラリオフが空へと舞いあがった。
 ラリオフがハネドリと呼ぶ鳥型ライズ弾を放つ。赤・黄色・緑の三色の鳥が空から襲ってくるので、当然ガオナたちは空を見上げる。そしてそれこそが、ケルカの狙っていた隙そのもの。
「今日は成功しろよ……!」
 自称「当たれば役満、外れればチョンボ」の必殺技、ジャックポットトライアタック。幸い今回は当たりの方で、隙を見せたガオナたちを一網打尽にすることが出来た。
 笑ってハイタッチを交わし合う2人。後はここらにあるであろうカオストーンを探すだけ、と思いきや。

 ざざっと前よりも大きな音がした。

 新手かと思って身構える2人だが、今度のガオナたちはこっちに気づかずに歩いていく。
 襲撃をかけるか? そう視線でやり取りし、改めてガオナの群れに視線を向ける。

 ――そして絶句した。

 ガオナの群れは相変わらずこちらに気づくことなく、どこかへと行く。……否、もしかしたら、こっちに気づいてもあえて無視して行ったのかもしれない。それだけ統率された動きだった。
 だが駆たちが絶句したのはガオナたちのその動きではない。そのガオナたちが守るように囲んでいた「もの」。それがちらりと見えてしまったのだ。
「……駆、見たか?」
 フラリオがぽつりとつぶやくように聞く。それに対して、駆はうなずきながら答えた。
「ああ、いたな……」