流星R18

孤独な欲望に囚われて・11

 体が熱い。 頭がぼーっとする。「ふーっ……はーっ……♡」 舌を出して息をしていると、その舌を拾う感じのディープキス。ちゅるちゅると唾を吸われ、きゅんきゅんと子宮が疼き出した。 キスは好きだ。普通に口づけ合うのもいいが、セックス時のキスもた…

孤独な欲望に囚われて・10

「ふーん、ミソラは行方不明、ね」 あの後、スバルは仲間たちの元に戻り、そう報告した。 ほとんどの仲間はミソラが失踪したことを嘆いていたが、シドウはそう含みを持たせた言い方で済ませた。「一応ある程度捜索はするが、まあ見つからないだろうな」「で…

孤独な欲望に囚われて・9

 そして、その日は来た。 ディーラー城を始めとした重要施設が爆破され、同時にミーティアのレジスタンスが城を攻め始めたのだ。 元々統率が取り切れてなかったディーラー軍は壊走を重ね、これを機に動き出したほかの国にも攻められたことで、城は陥落。王…

孤独な欲望に囚われて・8

 机の引き出しの鍵を開け、日記を取り出す。 そこには自分の今までの歩みが短文ながらつづられていた。 自分の最初の記憶は、投げつけられる石と罵声だった。 何故自分がそんな目に合うのか解らず、ひたすら泣いた。いつしか泣いても何も変わらないのに気…

孤独な欲望に囚われて・7

「あ……ま、またイグッ♡ イッぐぅぅぅーーーーッッ!!!♡♡」「うっ……!」 二回目の絶頂。 ギリギリのところで意識を保ったミソラは、ブライの方を見る。 彼の方は少し荒い息をついているので、珍しく体力を使っていたらしい。もしかしたら、仕事の…

孤独な欲望に囚われて・6

 どういうことだろう。 昨日は確かに耐えきれずに意識を失ったはず。それなのに、今手元にはブライの鍵がある。ラプラスが説得して鍵を握らせたのだろうか。 何がともあれ、これでブライが不在の間に彼の部屋に入ることが出来る。ミソラは早速今日から調べ…

孤独な欲望に囚われて・5

 翌日。 ミソラが待ち望んでいた「ブライの部屋を調べるタイミング」が来た。 仕事でミスしたのか、ブライが怪我して帰ってきたのだ。『ミソラさま、治療を手伝ってくれませんか!?』 いつも通り廊下の掃除をしていると、珍しく慌てたラプラスがやって来…

孤独な欲望に囚われて・4

 しばらくは昼はメイドの仕事、夜はベッドでブライの相手と忙しい毎日だった。 そして今夜も、ミソラはベッドの上でブライに向けて足を開いていた。「は……ッ!♡」「イイ、か……?」「や、んっ……♡ た、たまんないィ……!」 身体は既にブライのもた…

孤独な欲望に囚われて・3

 あの後、10分ほど休んでからミソラは食堂に行って食事をとった。 ブライは既に食事を済ませたらしく、その場にいなかった。食事は冷めていて味も落ちていたが、ミソラは黙って口に放り込んだ。 そして夜、ミソラはブライに呼ばれたので部屋に向かった。…

孤独な欲望に囚われて・2

 何がともあれ、相手の情報を知らなければ何もできない。 ミソラはまずブライのことについて調べることに決めた。幸い、昼はメイドとして働くように命じられているので、家を歩き回ることは疑われなかった。とはいえ、相手の自室などは立ち入り禁止だが。 …

孤独な欲望に囚われて・1

 某月某日。 小国ミーティアが隣国ディーラーに攻め入られ、敗北した。 国王は国民の安全と引き換えに自身を差し出し、さほど日を待たずに処刑されてしまった。 ミーティアの民の命の安全は保障されたが、その立場は保障されることなく、奴隷や娼婦として…

覚悟

 彼が結婚から逃げ回っているのも、その理由も知っている。 その理由に、私が大きくかかわっていることだって知っている。 だけど、それでも一つの覚悟と誓いとして、繋がりたい。 私の心の中にうずくまるスバル君と、けりをつけるためにも。 ペンダント…