流星長編3

流星のロックマン・希釈「女王様のご命令・6」

 ミソラは少し機嫌が悪かった。「何でこんなに仕事だらけなの!?」 事務所から出されたスケジュールが仕事一色で、休みがあまりにも少ないのだ。新曲と宣伝だけにしては多すぎる。「いやね、あの映画の宣伝もやって欲しいって監督さんから言われちゃったん…

流星のロックマン・希釈「女王様のご命令・5」

 更新されたネットニュースはソロも確認した。「まずいな」 スバルと結ばれたいというミソラの内なる欲求をケテルが受け、周りの人間がその願いを叶えようとしているのだろう。 3つの神具はどれも同じ効果だと思っていたが、どうやらそれぞれに個性がある…

流星のロックマン・希釈「女王様のご命令・4」

 何かがおかしい。 ここ最近、ハープが何度も思う事だった。 今彼女の目は、最近上がってきたネットニュースの記事に釘付けになっている。『映画「ブルー・ミーティア」、ヒロイン役に響ミソラが抜擢? 国民的アイドルとヒーローとのロマンスが噂の中で。…

流星のロックマン・希釈「女王様のご命令・3」

 ミソラはシンガーソングライターだが、芸能界にいる以上はそれだけやっていればいいと言うわけではない。 むしろ番組やCM収録や取材などが詰まっている時に、新曲を手掛けるのは相当な負担である。現にミソラは少し寝不足状態だった。 あくびを噛み殺し…

流星のロックマン・希釈「女王様のご命令・2」

 ソロが王冠――ケテルの場所を突き止めたのは、ミソラが新曲を書き始めた翌日だった。 場所はテレビ局が抱えているスタジオの一つ。ソロが苦手とする人の多い場所だ。ただ逆に電波はあちこち飛び交っているため、忍び込んであれこれするにはちょうどいい場…

流星のロックマン・希釈「女王様のご命令・1」

 コダマタウンの騒動より数日前。オクダマスタジオに謎の荷物が持ち込まれた。 あらゆるスキャンやチェックを逃れたその荷物が、誰の私物なのかは誰も知らない。 だが、いつの間にかそれは「彼女」の物だと皆が認識し始めた。 なぜならそのアイテムの見た…

流星のロックマン・希釈「星河スバルの傲慢・9」

「がはっ!」 フレイムアックスをモロに食らってしまい、ブライは思わずつんのめりそうになる。 ロックマンがそれを見逃すわけもなく、ウォーロックアタックからのトルネードダンスを繰り出してくる。電波障壁で一撃は防げたものの、連続攻撃で一気に削られ…

流星のロックマン・希釈「星河スバルの傲慢・8」

 ロックマンの先制攻撃に対し、ブライは軽く左に避ける。 当然、ロックマンがその程度で驚くことはない。バスターとバルカンの連打による弾幕で、こっちが近寄れないようにしてきた。 これも慣れたもので、隙を見出して一歩踏み出す。ロックマンは中~遠距…

流星のロックマン・希釈「星河スバルの傲慢・7」

 スバルはメールで「すぐに帰る」と言っていた。つまり、まだ時間の余裕はある。 その間にシェヴェトを探し出し、コダマタウンから離れるか簡易的な封印を施す。そうすれば、スバルが元に戻る可能性は高い。 とはいえ、ルナたちは自由の利かない小学生。そ…

流星のロックマン・希釈「星河スバルの傲慢・6」

 翌日。 ルナは昨日と同じくスバルの家に寄ってみたが、やはりスバルは学校に行く気はないとの事だった。自室でぐっすり寝ているらしい。『スバル君を引っ張ってこれれば良かったんだけど』「気にするな」 ソロはルナの部屋に残り、探し物――杖(シェヴェ…

流星のロックマン・希釈「星河スバルの傲慢・5」

 勢いで外に飛び出した後、ルナは家まで全力で走り続けた。しかしどれだけ全力で走り続けても、先ほど聞いたスバルの言葉が頭の中で何度も繰り返されてしまう。 ――何の力も持たないくせして、偉そうに言わないでほしいんだけど スバルが絶対言わないと思…

流星のロックマン・希釈「星河スバルの傲慢・4」

 昨日も、スバルは登校して来なかった。 心配したルナは朝スバルの家に寄る事にした。引きこもりの時の様に無理やり引っ張り出すのではなく、様子だけ聞きに寄る感じである。 呼び鈴を鳴らすと、やはりと言うか出て来たのは母親のあかねだった。「ごめんね…