流星長編2

遠縁の親戚・9「遠縁の親戚」

 ライブ当日。 さすがに大舞台という事で、朝からミソラは緊張状態だった。大ポカこそしないものの、油断すればどこかにぶつかったり指先が少し震えている。 一方のソロはいつもと全く変わらない。 自分がステージに立つわけではないのもあるし、元々緊張…

遠縁の親戚・8「悪夢とホットミルク」

 翌日からのミソラの気合の入りようと言ったら、まさに別人だった。 ダンスの練習から歌の打ち合わせ、周りへの気配り、イベント宣伝と精力的に走り回った。 その努力は少しずつ実り、アメロッパでもミソラの人気は徐々に上がりつつある。最初はマリアのお…

遠縁の親戚・7「ミソラの主張」

 朝食を取っている時、昨日と同じ場所に目を向けると、これまた昨日と同じようなウィザードがこっちを見ていた。 流石に気になって来たので、ミソラが出かける準備をしている間、ソロは電波変換して怪しいウィザードが監視していた付近まで飛んでいった。 …

遠縁の親戚・6「下見」

 朝。当然だがソロの方が早く起きた。 カーテンを開けると、日の出は少し過ぎた後。そう言えば夜景を見忘れてたのを思い出した。 先に朝食を取るのを考えたが、恐らくミソラは自分の分の朝食も用意しているだろう。そもそも、冷蔵庫の中に何があるのかを確…

遠縁の親戚・5「ぬいぐるみ」

 食事が終わると、後は特にすることがなくなる。 用意されたコーヒーを一口飲んでから、ソロは改めてミソラの方を向いた。「で、何故オレを雇った」 訊ねられたミソラは、こっちの質問が解らないようで首をかしげている。「さっき話してきたこと以外にも、…

遠縁の親戚・4「夕飯」

 電話はスバルの方から切ってきた。再度かけ直す事も出来たが、恐らく話は平行線で終わるだろう。『目論見が外れて残念だったわね』 いつの間にか、ソロの傍にハープが立っていた。ハンターVGから勝手に飛び出してきたようだ。「馬鹿にしているのか」『心…

遠縁の親戚・3「スバルの拒絶」

 昼食を終え、外に出る。 気になって辺り一面を見回してみると……なるほど、明らかにミソラを見ている電波体やウィザードがいる。 一応今のミソラはファンにすぐに気づかれないような私服姿だが、その電波体たちは私服姿のミソラをちゃんと響ミソラとして…

遠縁の親戚・2「『ロックマン』」

 二人が飛び込んだ病院は、大きくも小さくもない中規模な病院だった。 受付がソロの手の傷を見て、「すぐに診てもらえるようにします」と内線をかける。おかげで、ほとんどの予約をすっ飛ばして手の傷を診てもらえるようになった。 とはいえ、医者は常に患…

遠縁の親戚・1「再会はアメロッパ」

 某月某日。アメロッパの裏路地。 ソロはそこでささやかな事件に巻き込まれ、つい先ほど黒幕だったマフィアのボスを叩きのめしてきたところだった。 自分の力を利用としようとして絡んできた挙句、更に人の神経を逆撫でするような事を言い続けたため、身の…