40代のおばちゃんエージェントと32歳の執事がラーメンを食べに行く話
教育地区の一画に、そのラーメン屋はあった。 エージェント――私は執事のレオンを連れ、そのラーメン屋の暖簾をくぐる。早速店員が「何名ですか?」と声をかけてきた。「2名!」「空いてる席にお座りください!」 私が人数を言うと、これまた速攻で席を…
ライドカメンズ長編
40代のおばちゃんエージェントと27歳の遊び人が酒を飲みに行く話
「ふー、何とかピーク時は乗り切ったか」「ご主人様、お疲れ様です」 とある日の仮面カフェ。 一番の稼ぎ時である昼飯時を乗り越えたレオンと中年女性――エージェントが一息ついていると、エージェントのライダーフォンがピンポン、と鳴った。この音は、メ…
ライドカメンズ長編
40代のおばちゃんエージェントと18歳の昆虫青年がスズメバチ駆除するお話
夏の暑い日、私と魅上才悟は車で小学校まで来ていた。 虹顔市に来てからは車はあんまり乗っていなかったけど、一応たまに乗って動かしては腕をさび付かせないようにしている。こういう時に役に立つからね。 校門前で車から降りると、中から私と同じかそれ…
ライドカメンズ長編
40代のおばちゃんエージェントと29歳のラウンジ支配人が墓参りする話
その日は、五月にしては蒸し暑い日だった。 俺はラウンジ・ウィズダムの代表として、先代エージェントの墓参りに来ていた。 この人は、俺の人生で一番に世話になった人物と言っても過言ではないだろう。故に、何かと機会を作ってはこうして墓参りをしてい…
ライドカメンズ長編
40代のおばちゃんエージェントと18歳の料理男子が昼ご飯を作る話
「おばちゃん、スパイス取ってくれないかな?」「何番の?」「5番ので」 深水紫苑にそう指示された中年女性――エージェントは、5番のラベルが貼られたボトルを手に取った。紫苑に渡すと、「ありがとう」と返事が返ってきた。 現在二人は料理中。仮面ライ…
ライドカメンズ長編
40代のおばちゃんエージェントと17歳の社長秘書が一緒に車に乗って病院に行く話
「ああ、くそ……、鎮痛剤ぐらいじゃダメか」 日差し穏やかな企業地区で、中年女性――私はベンチに座り込んでぐったりとしていた。 別に飲みすぎたとかそういうわけではない。今回こうして倒れそうになっているのは、徹夜で仕事を片付けていたから。 年甲…
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40代のおばちゃんエージェントと28歳のゲーム廃人の昔のゲーム話
「ちょっとルーイ、まだ終わんないのかい?」「あー、しつけーな。まだ終わらねえよ」「こっちはもう30分は待ってるんだけどね。せめてどこかで区切りをつけとくれ」「ちっ、しょうがねーな……。今デイリー片付ける。それまで待ってろ」「はいはい。じゃ、…
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40代のおばちゃんエージェントと24歳の鬼いさんが煙草を吸うだけのお話
喫煙が習慣になってから、困っているのは吸う場所だ。 狂介と為士には喫煙を秘密にしてるもんだから、家(アジト)で吸うわけにはいかない。かといって外で吸うのも気が引けるし、誰が見てるか解らない。 仮面カフェも全席禁煙だし、ライダーステーション…
ライドカメンズ長編
40代のおばちゃんエージェントと23歳のフロア担当のほのぼのデート?話
「おいこら颯、ちょっとは離れて歩きな」「え~、おばちゃんさっさと歩くからはぐれちゃうよー」 あからさまに不機嫌顔になる天真爛漫な青年――颯に対し、中年女性――私は頭を抱えた。 時期は冬。 吐く息は白く、コートを着込んで歩く人々は寒そうにして…
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