40代のおばちゃんエージェントがカボチャ料理を配って歩くお話
ハロウィン間近の日、中年女性――エージェントにギャンビッツインの久城駆が迫っていた。「おばちゃん頼むよ~! 全部とは言わないから!」「そうは言うけどねぇ……」 駆が拝み倒してまで頼んでいるもの、それはカボチャの中身だった。 下町地区でもハ…
ライドカメンズ長編
40代のおばちゃんエージェントと年齢不詳の役者志望がアニメイベントに行くお話
下町地区は最近よく足を運ぶようになったな、と中年女性――エージェントは思う。 昭和の良き時代を切り取ったかのような街並みの中、しばらく歩いてやっと目的の家に到着する。 挨拶をしてドアをノックするが、返事はなし。ただ鍵は開いているので誰かい…
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40代のおばちゃんエージェントと25歳の厨房担当が道すがら話すお話
商業地区で単独調査中、中年女性――エージェントは珍しい人物を見た。 まだ暑い時期なのに黒ずくめの格好。そこからちらりと見える美しい顔立ち。ウィズダムシンクスの皇紀に違いなかった。 しかし今彼は一人ではなかった。……正確には一人なのだが、彼…
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40代のおばちゃんエージェントと18歳のポジティブ青年がカーチェイスするお話
スピード違反を超えたスピードで走る車が2台。うち、後ろを走る車は、窓から銃も見える。「陽真、敵はついて来てるかい?」「問題ない!」 中年女性――エージェントが運転する前の車に、陽真も乗っていた。 その日は、朝からずっと暇だった…
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40代のおばちゃんエージェントと18歳の最強坊主が水泳特訓をする話
ざばざばざば、と凄まじい音を立てて、水をかき分けて進む荒鬼狂介。「よし、いいタイムだよ!」 そんな彼を、プールサイドで追いかける中年女性――エージェントが声をかける。その声が聞こえたか、狂介のスピードが目に見えて早くなった。「ラストスパー…
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40代のおばちゃんエージェントと32歳の執事がラーメンを食べに行く話
教育地区の一画に、そのラーメン屋はあった。 エージェント――私は執事のレオンを連れ、そのラーメン屋の暖簾をくぐる。早速店員が「何名ですか?」と声をかけてきた。「2名!」「空いてる席にお座りください!」 私が人数を言うと、これまた速攻で席を…
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40代のおばちゃんエージェントと27歳の遊び人が酒を飲みに行く話
「ふー、何とかピーク時は乗り切ったか」「ご主人様、お疲れ様です」 とある日の仮面カフェ。 一番の稼ぎ時である昼飯時を乗り越えたレオンと中年女性――エージェントが一息ついていると、エージェントのライダーフォンがピンポン、と鳴った。この音は、メ…
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40代のおばちゃんエージェントと18歳の昆虫青年がスズメバチ駆除するお話
夏の暑い日、私と魅上才悟は車で小学校まで来ていた。 虹顔市に来てからは車はあんまり乗っていなかったけど、一応たまに乗って動かしては腕をさび付かせないようにしている。こういう時に役に立つからね。 校門前で車から降りると、中から私と同じかそれ…
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40代のおばちゃんエージェントと29歳のラウンジ支配人が墓参りする話
その日は、五月にしては蒸し暑い日だった。 俺はラウンジ・ウィズダムの代表として、先代エージェントの墓参りに来ていた。 この人は、俺の人生で一番に世話になった人物と言っても過言ではないだろう。故に、何かと機会を作ってはこうして墓参りをしてい…
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40代のおばちゃんエージェントと18歳の料理男子が昼ご飯を作る話
「おばちゃん、スパイス取ってくれないかな?」「何番の?」「5番ので」 深水紫苑にそう指示された中年女性――エージェントは、5番のラベルが貼られたボトルを手に取った。紫苑に渡すと、「ありがとう」と返事が返ってきた。 現在二人は料理中。仮面ライ…
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40代のおばちゃんエージェントと17歳の社長秘書が一緒に車に乗って病院に行く話
「ああ、くそ……、鎮痛剤ぐらいじゃダメか」 日差し穏やかな企業地区で、中年女性――私はベンチに座り込んでぐったりとしていた。 別に飲みすぎたとかそういうわけではない。今回こうして倒れそうになっているのは、徹夜で仕事を片付けていたから。 年甲…
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40代のおばちゃんエージェントと28歳のゲーム廃人の昔のゲーム話
「ちょっとルーイ、まだ終わんないのかい?」「あー、しつけーな。まだ終わらねえよ」「こっちはもう30分は待ってるんだけどね。せめてどこかで区切りをつけとくれ」「ちっ、しょうがねーな……。今デイリー片付ける。それまで待ってろ」「はいはい。じゃ、…
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