あなたにプレゼントを・5
1月23日。 才悟が目を覚ますと、陽真がおはようの挨拶と一緒に「誕生日おめでとうな!」と付け加えてきた。「え?」 唐突な祝福な言葉に首をかしげていると、陽真は呆れた顔になってカレンダーを指さす。「忘れてたのかよ。今日は23日。才悟の誕生日…
ライドカメンズ長編5
あなたにプレゼントを・4
仮面カフェ用の仮面をつけたまま、ばたばたと奥の奥――ライダーステーションまで走った。泣ける場所があってよかった、と凜花は心の底から思う。 あの時店にいるのが陽真と才悟だけで良かったと思う。関係ない店員や客がいたら迷惑をかけてしまうし、最悪…
ライドカメンズ長編5
あなたにプレゼントを・3
デートはまだ終わらない。 袋や器を片付けると、凜花と才悟は中央公園を離れた。 才悟が運転するバイクに乗って連れていかれたのは、虹顔市の外。少し高台になっている場所で、見下ろせば虹顔市が良く見える場所だった。「阿形松之助に教えてもらった」 …
ライドカメンズ長編5
あなたにプレゼントを・2
初デートから一か月は経った。 あれから二人は一度もデートらしいデートはしていない。カオストーンは色んな所で発見されているし、何より相変わらずカオスイズムは暗躍を続けているのだ。それがなくても仕事持ちの二人は日にちが合わない事も多く、デート…
ライドカメンズ長編5
あなたにプレゼントを・1
(ああもう、本当に大丈夫なのかしら……) 新しく買った――買わされたとも言う――サコッシュのショルダーベルト部分を握って、凜花は内心ため息を付いた。 バッグだけではない。服も同じく新しく買ったツーピース。いつもの紺色とは違い、柔らかなベージ…
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